画素を整数倍に拡大した最近傍法と、
拡大時、明るさが線形となるように、隣接する粒子の距離から明るさを 補完した
線形補間法とを比較しました。



記載項目
・最近傍法と線形補間法について
・線形補間法 小数点倍
・線形補間法の応用



右のような丸状の図形を5倍、10倍と拡大した時 使用したアルゴリズムによって、次のような差がでました。

1倍表示

最近傍法による拡大
最近傍法による10倍表示画像
10倍表示
線形補間法による拡大
線形補間法による10倍表示画像
10倍表示

最近傍法では、拡大倍率が高くなるにつれ曲線部分の縁のギザギザが目立つようになり荒く表示されました。

線形補間法では補間の影響でややぼやけたような画像になりますが
最近傍法に比べて曲線部分の縁のギザギザがなくなり、改善されました。
線形補間法では拡大図形の座標から元図形の画素の位置を計算し、周囲4画素の平均を行います。
元図形の画素の位置から、距離に応じて重み付けを行い、平均した濃度を拡大図形に表示します。
平均しますので周囲がボケてしまいます。




画像を整数倍ではなく小数点倍、1.0倍から1.3倍、1.5倍と拡大しました。


1.0倍

1.3倍

1.5倍




生画像の状態では判別しにくい文字を、下記の画像処理を実施した後、リニアズームすることによって
認識できるようになりました。
1m離れて、画面を確認して下さい。


生画像

鮮明化

3倍に拡大



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