実験
 >PIDむだ時間補償シミュレーション

関連項目



記載項目
・フィードバック制御による特性の改善
・フィードバック制御によるモータの特性の改善
オペアンプに帰還率βをもって負帰還(フィードバック)をかけた場合の出力精度について 検討します。 オペアンプに帰還率βで負帰還

入力指令に対し、出力をある帰還率βをもってフィードバックをかけると、1/βの関係で動作し、その誤差率は1/Gβで、 オープンループゲインGを大きく設定することで、誤差を小さくすることができます。
オペアンプの実際のオープンループゲインは、0Hzで80dB程度あります。

帰還率は、β = R1/(R1+R2)で定義されます。

右図の入力と出力の関係式を求めると、±Vinの電位差をG倍したものがVoとなるので
(Vin-Vo*β)G = Vo
Vo/Vin = 1/(1/G+β)

オペアンプのオープンループゲインGが、1より非常に大きい場合、
Vo/Vin = 1/β
となります。

1/βとG/(1+Gβ)との比から、誤差ERR=1/Gβ
比 = 1+1/Gβ




モータの伝達式を1/(1+sTm) として、モータにフィードバックをかけた場合の 出力精度について検討します。
Kp : 比例ゲイン  Tm : 時定数)
モータにフィードバック

入力指令に対し、出力をある帰還率βをもってフィードバックをかけると、 1/βの関係で動作し、直流モータの伝達式 Kp/(1+sTm) と比較して 周波数特性が1/(1+Kpβ)に改善された事が分かります。 但し定常偏差が発生します。

直流モータの伝達式 Kp/(1+sTm) に、帰還率βをかけてループを組んだ 場合の伝達式を求めると、

Vo/Vin = Kp/(1+sTm+Kpβ)

ここで分子、分母を(1+Kpβ)で割り、Tn = Tm/(1+Kpβ))とおくと

Vo/Vin = Kp/(1+Kpβ) * 1/(1+sTn)

ここで、モータの伝達式とフィードバックをかけた場合の伝達式を比較すると、 モータの時定数がTnとなり、Tmと比較して、

1/(1+Kpβ)に周波数特性が改善された事が分かります。

この時の直流ゲインは、s→0として、

Vo/Vin = 1/β (Kpが無限に大きい場合)
周波数特性




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